昔からデザインを仕事にしようと考えていたのですか?
小さい頃から絵が好きで、表彰されることもあったので、美大に進もうと考えていました。でも、高校の時に利き腕の左手をけがしてしまい、美大を諦め、芸術関係ではない大学に進み、システムの会社に入社しました。
そんな中、画像やイラストを編集するソフトが進歩してきたので、デザイナーとしてやっていけると考え、会社勤めをしながらデザインの学校に通い、独立しました。始めるのが遅くなってしまったのですが、今ではシステムを学んだことが強みになっています。けがの功名といいますか、何がプラスになるかは分からないですね。
デザイナーとしてやっていけると思ったのはいつですか?
自分の関わった会社・お店にお客様がたくさん訪れたのを見て、やっていけると思いました。お客様の要望に応えるのが仕事です。お客様が喜んでくれる仕事を続けていけば必ずやっていけると。仕事の依頼は紹介が多く、人と人とのつながりで成り立っていると感じています。
人と人がつながる場、いろいろな業種の面白い人たちが集うコミュニティーを作りたいと考えています。いかにもオフィスっていう空間では面白くないので、空間をデザインしたいですね。その空間の中で仕事を依頼したり、依頼されたり、みんなで成長していけたらいいですね。この場所に来れば、仲間がいて、元気になれる。そんな場を作りたいのです。これからも人を大切に仕事をしていきます。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
経験が長いから、年が上だから、立場が上だからということで偉そうにしたら、人は離れていきます。若い子にも偉そうな態度をしないように心掛けています。立場が上の人、年が上の人には言いたいことは言いますけどね。